休職1日目:リズムを守るために

休職初日。7時起床。昨日帰宅してから糸が切れたように12時間近く寝ていた。体調を崩してからはもともと睡眠が長くなっていたのだが、久々に夢も見ずグッスリ眠ることができた。明日からも最低限の生活リズムを崩さないように7時起床を続けていきたい。

今日から1ヶ月の休職となった訳だが、精神のヤバさがピークを迎えていた9月初旬はどうしても仕事が休めず、悲鳴をあげる脳みそを薬で騙し騙し乗り越えてしまったため、寛解を目指した予後療養という形になる。そんなわけで今回の休職における何よりの目的は「脳みその蓄積ダメージ回復」なのだ。もちろん、長年にわたる体へのダメージもこれを機に対処していきたい。目指すのは、HP&MPの完全回復。失われた若さは戻らないが、少なくとも年相応の健康とやる気くらいは取り戻したい。

ということで、私はまず休職期間中の決まり事をいくつか考えることにした。中でも、最も大切なのは生活のリズムを崩さないことだ。今まで28年間に渡り学生や社会人をやってきた訳だが、どうやら人間は規律があったほうが体調がいいらしい。自堕落の極みのような大学生活や、無茶苦茶な社会人生活と比較してみても、多少不自由さはあっても始業や下校が決まっていた高校生をやっていた時が一番思考が冴え、体調が良かったように思う。さらに、最終的に復職するにせよ、そうしないにせよ、社会と最低限のリズムを合わせておくことは、休職期間が明けた時にその後の生活を左右する要素にもなりうる。

自分の過去の経験から鑑みても、私は無意識のうちに自堕落な生活に流される傾向がある。正直、堕落しようと思えばどこまでも堕落できる自信がある。人間は一度堕落することを選ぶと、常に生活の中にその選択肢が生まれてしまう生き物だ。だからこそ、初日に自分ルールを定めることが重要なのだ。

私がこの1ヶ月自分に課したルールは簡単に以下のようなものである。

 

・毎朝起床時間を7時台とする
1日の始まりは重要だ。無闇に寝坊すると「今日は遅く起きたしもういいや」という”捨て日”を発生させてしまう癖が自分にあることを知っているので、なるべく早め。でも厳しく7時と設定してしまうと、今度は完璧主義を発動させ、一度失敗した時にやる気を全て失い翌日から一転自堕落になりそうなので、7時”台”とした。

・生活を何よりも優先する

先述の通り、今回の休職の何よりの目的は「脳みそのダメージ回復」である。そのため、生活のリズムを整え、健康的に過ごすことが何より大切となる。実のところ、私は非常に多趣味だ。さらにSNS(主にTwitter)を徘徊することも大好きである。そのためストレスが溜まると生活をおざなりにし、つい楽しいことや刺激を得られることに走ってしまう。脳みそが、ストレスに対する報酬を欲しがる癖をつけてしまったのだ。
その結果、食事を抜く、雑に間食を食べる、夜に風呂をサボる、掃除をサボる等々の悪癖が身に染み込んでしまっているという訳だ。体に悪い生活が、脳みそに良いはずもない。
というわけで、今回の療養では生活を何よりも優先するというルールを設けた。1日3食(朝はプロテイン可)。朝は外着に着替え、顔を洗う。夜は風呂に入る。さらに、掃除、洗濯、風呂掃除、指定曜日のゴミ出しなどの家事。暮らしと健康を維持すること。これまでの日々で身についた自分を雑に扱う生活から距離を置き、それらをとにかく優先させるようなトレーニングをする必要がある。なぜなら、今の私はこれまでのような自堕落な生活では健康を維持できない身体状態になっているからだ。

・意識的に外を歩く

幸いなことに体が全く動かない状態ではないので、1日1回は外に出るようにしたい。先の通り多趣味のため、正直家の中でも難なく1日過ごせてしまうタチではあるのだが、心身の健康を考えると間違いなく外に出てある程度運動をしたほうがいいはずだ。
さらに、家にずっと居てデジタルデバイスを見ていると、どうしても悪い方向にばかり思考がいってしまうため、外に出て通りを歩いたりすることが有効だということは、休職する前から薄々勘づいていた。これはおそらく「逃走闘争反応」と呼ばれる生体反応が関係していると思われ、かつて敵が迫ってきた時に逃げるか戦うかしていたご先祖さまのせいで、現代人の我々も多少体を動かしたほうが不安感が紛れるらしい。とはいえ、HP赤ゲージの私に今できる運動なぞたかが知れているので、散歩を日課にしようと思う。

 

以上である。
実はこれに加えて「毎日英語を勉強する」だとか「毎日この日記を書く」だとか考えていたのだが、おそらく無理な上に、設定しておいて挫折すると完璧主義を発動させ、その後全くやらなくなると思われるので、この辺はできる範囲で気が向いたときにやればいいと思う。仕事じゃないわけだし。

1日休んでみて分かったが、私は休むことがあまり得意ではないようだ。どうしても時間が惜しく、何やかんやと手を出してしまう。ただ、これはもはや性分なので直そうにも直せるものではない。そんな騒がしい魂を宥めすかしながら、体と脳みそに休みを取らせてやれるよう、私の管理者である私が調整をしていくことが大事なのだろう。

 

<今日やったこと>

・英語のテキストにあった課題を3つ進める
幸運なことに近所に図書館があるので利用することにした。平日は学生や老人が多く静かで良かった。英語は復職時に役に立つかもしれないし、何よりせっかく時間があるので久しぶりに勉強をしてみた。楽しい。

・「非色(有川佐和子・作)」読了
前から少しずつ読んでいたものを読み終えた。1960年代に初版が出たものの再収録らしい。戦争花嫁に関しては以前から興味があったが、ミドルアッパー以上の白人に嫁いだ人のことしか知らなかったので、過酷な人種差別や階級闘争に飲み込まれながらも必死に働いて稼ぐ主人公に強く引き込まれた。

スマホの移行
以前注文していたものが届いたので移行作業をした。特に何が変わったという感じもないのだが、充電がしやすくなったのとカメラの性能がちょっぴり上がったのが嬉しい。バッテリーも弱っていたので、いい機会だった。

スマホケースの買いに行く
ボーッとしていてケースを準備していなかったので、夕方涼しくなった頃に散歩を兼ねて隣町まで歩く。二度目の外出の上に、やや距離があったのでさすがに少し疲れる。水色のケースにした。

以上