休職21〜23日目: 頑張りすぎたら調整すれば大丈夫

またしても日記を溜めてしまった。理由は簡単、色々昼間に張り切りすぎて疲れたからだ。しかも、謎に夜更かしをしてしまい初日に立てた「7時台起床」の誓いを破ってしまった。ということで今日は全ての辻褄を合わせるために早く寝て、明日からはまた7時(台)起床を目指したい。

 

21日目

朝から作っていたパスポートを取りに行った。なんとコロナ禍ですっかり放置していたらパスポートが1年以上切れていたのだ。万が一戦争でも起きた場合逃げられないなと思ったので、先週さっさと作りに行き出来た瞬間取りに行った。この日は朝からとても天気が良く秋晴れで爽やかだったので、パスポートセンターから近くの大きな駅まで散歩をした。1時間以上歩いただろうか。いつもは割と賑やかな観光地なのだが、平日の昼間はみんな雰囲気がのんびりしている。平日の昼間は素晴らしい。散歩も素晴らしい。毎日こういう暮らしがしたい。今まで頑張って生きてきたが、本当は働くのに向いていないのかもしれないと改めて思う。

午後は一念発起して服を作った。ミシンで作る初めての大物だ。テキストブックの一番最初にあるので難易度的には初級のものなんだろうが、初心者には信じられないくらい難しく四苦八苦しながら作った。

昼過ぎからガタゴト作業をして、1着作った時には日が暮れていた。とはいえ縫っている時間などプラスの作業をしていた時間は2〜3時間だったのだが、間違えて解いたり作り方を解読している時間が圧倒的に長かった。

出来上がった服は糸がほつれ、形もいまいち左右非対称なのだが、なんとか洋服の形になった。嬉しくて今も部屋に飾ってある。人間、頑張れば服の1枚くらい作れるものである。昔家庭科で作らされた時は嫌で嫌でたまらなかったのに、自主的にやるとこんなに楽しいのだから不思議だ。

散歩をしたり服を作ったり、やりたいことがたくさんある。正直、休職中の強制生活立て直し作戦がうまく機能し体力や生活リズムが回復してきた今、やりたいことがたくさんある。自由な時間がいくらあっても楽しいことが次々思いつく。仕事をしていた時はこんなに愉快で豊かな気持ちになることが一体何回あっただろうか。

正直、もう今までのように必死に働きたくない。最低限お金が稼げて、自由時間がたくさんある方がいい。でも、そう思っているのも、今はまだ会社に保護してもらって休職できているからだろうか。減っていく貯金や、社会的立場の無さに直面したらこんなこと言っていられなくなるのだろうか。私はどうしたい?

22日目

ついに復職まで10日を切った(実際には土日もあるのでもう少しあるのだが)。この日は、夜に1件ずいぶん前から楽しみにしていたイベントがあったので、日中は割とじっとしていた。1日中動くと疲れるからね。

日が暮れる頃になってイベントが開催される少し遠方まで足を伸ばす。夕方なので人もまばらだった。時間があったので閉館間近のお寺に行ってみたら、自然に囲まれ荘厳な佇まいで圧倒された。とても立派なお寺で、私以外誰もいない。ひっそりと静かで吸い込まれるようだった。パワースポットと呼ばれるようなものが世にはあるが、今までほとんど信じていなかった。でも、この時訪ねたお寺のことを思うと、自分より大きな存在に守られたいという気持ちが少しわかった。

楽しみにしていたイベントもとても良いものだった。やはり体力があって、自分のやりたいことを極めるのに迷いがない人というのはいて、そういう人の元にはたくさんの繋がりができていくのだなと納得するような内容だった。本当に尊敬する。人柄もとても柔らかい人で、確かにこの人とは仕事したくなるだろうなと思った。

私は彼ではないので彼にはなれないが、自分のできる範囲でやりたいことやできることを探す努力は続けたいと思った。あの次元に到達するには、体力と精神力を蓄えなくてはならない。とはいえ、もはや猛烈に働きたいという気持ちが0になっている私はもう少し別の道を探した方がいいのかもしれないが。

23日目

昨日一昨日と張り切って色々やりすぎたので、今日はおとなしくしていた。と言いつつ、ムビチケを買ってしまっていた映画を昼間に見に行ったのだが。

結果、面白くなく暗く長い映画で気が滅入ってしまいそそくさと家に帰った。そういえばこの休職期間中、実はあまり映画を見ていない。なんなら普通に働いていた時の土日とかの方が1日2〜3本とかハシゴして気合いで見ていた。今は「まあ……いくか」くらいのテンションの時の方が多い。正直いうと1本見ると結構疲れるのだ。脳みそが前ほど働いていないので、感想なども書くのに時間がかかる。

とはいえ映画は好きだし、きっとこれからも大事な趣味として続けていくと思うが、どうしても映画館にかかっている期間には限りがあるので「たくさん見ないと!」「話題作を見逃さないようにしないと!」みたいな強迫観念から解放されて楽しく無理せず付き合っていきたいものです。

 

休職も20日目をすぎ「生活最優先!」のモットーが揺らぎつつある。残りあと10日ほどは改めて生活優先の暮らしができるよう再度尽力したい。